『ファイナル・ガール』ジャーナル 1夜目:観だしたら、止まらない!スラッシャー映画とは

『ファイナル・ガール』ジャーナル 1夜目:観だしたら、止まらない!スラッシャー映画とは

『ファイナル・ガール』ジャーナル 1夜目:観だしたら、止まらない!スラッシャー映画とは

数々の名作ホラー映画にインスパイアされたボードゲーム『ファイナル・ガール』。そのルーツを映画マニアのCMON JAPAN スタッフの考察を通して紐解く連載、第1回目です!

これを読めば『ファイナル・ガール』がもっと楽しく遊べること間違いなしです!

「ファイナル・ガール」は「スラッシャー映画」の映画用語

このゲームのタイトルでもある「ファイナル・ガール」は、主に「スラッシャー映画」というジャンルのホラー映画における登場人物の役割に対して使われている映画用語です。

スラッシャー映画の多くは、次の特徴が共通する場合が殆どです。

スラッシャー映画の特徴

殺人鬼

スラッシャー映画の真のスターといえば、ジェイソンやフレディに代表される、超人的な力や異常な執念を持った殺人鬼です! 彼らは殆どの場合、人間と同じ形をしており、物理的に標的を追い詰め、そして残虐な方法で犠牲者を増やしていきます。また非人間性の象徴として、メイクや仮面などで顔が認識できない場合が多いです。

若者を主なターゲットにする

被害者は主に若者(ティーンエイジャーや大学生)で、一人きり(カップルなら2人)になったところを襲われるケースが多く見受けられます。これらの若者はしばしば、性的に奔放であったり、薬物やアルコールを使用したりなど、道徳的に反する言動をしています。

残虐な殺害シーン

スラッシャー映画は、その名の通り、「スラッシュ(切り裂く)」という行為に重点を置き、鋭利な刃物をはじめとするその他道具を使用して残虐に殺害するシーンが多く見られます。

クローズドサークル

物語の舞台は、現代社会から隔離された場所(キャンプ場、古い屋敷森の中の小屋など)であることが多く、狙われた人たちは逃げ場のない閉鎖的な状況に置れることになります。これにより、外から助けを呼ぶのは困難であり、自分たちの力で殺人鬼と対峙するか逃げ延びるしかない状況へ陥っていきます。

ファイナル・ガール

多くのスラッシャー映画には「ファイナル・ガール」が登場します。詳細は後述。

    「ファイナル・ガール」とは

    スラッシャー映画における「ファイナル・ガール」とは物語の最後まで(多くの場合は唯一)生き残り殺人鬼やモンスターと直接対決する女性主人公を指します。

    数々の映画でファイナル・ガールが登場する中でパターン化された共通点が生まれました。(注:これを満たしているからといって、必ず生き残れる保証はありません。最近の映画はマンネリ打破のためにあえて、当てはまらないキャラがファイナルガールになる場合もあります。)

    「ファイナル・ガール」達に共通する特徴

    道徳的に優れている

    ファイナル・ガールはしばしば精神的に自立している、芯の通ったキャラクターとして描かれます。彼女たちは、映画内で絶対に死亡する友人たちのように、性的に奔放だったり、薬物やアルコールに溺れることなく、死亡フラグを絶妙にかわします。

    知性的で臨機応変

    ファイナル・ガールは知性と状況対応力を持っていることが強調されます。力では勝てない相手に対して、彼女たちは危険を察知し、それに応じて行動を変えたり、トラップを仕掛けたりします。彼女たちの生存能力は、物理的な力ではなく、知恵や戦略に依存しています。

    成長していく

    物語の進行に伴い、ファイナル・ガールは恐怖を克服し、誰かを守るために危険に立ち向かうなど、キャラクターとして成長することが多いです。映画のクライマックスでは、彼女たちは恐怖の対象と直接対峙します。その結果、勝つ場合も負ける場合もあります。

    頑張れ!「隣のお姉さん」

    このようにファイナル・ガールは、性別を問わず多くの視聴者にとって応援したくなる、好感を持てるキャラクターであることが多いです。

    英語圏の言葉に「Girl Next Door(隣のお姉さん、略してGND)」というものがあります。抜群にセクシーだったり、美人だったりするわけではなく、近所にいそうな親しみやすさと清純さを感じさせる、魅力的な女性のことを指す言葉です。

    映画界におけるファイナル・ガールは、Girl Next Doorであることが多く、そんな彼女たちが、圧倒的な恐怖と立ち向かうからこそ、観客は物語を身近に感じて入り込むことができるのかもしれません。

    本ゲームではプレイヤーのあなた自身がファイナル・ガールとなり、敵を倒すために様々なアイテムを集め、臨機応変に立ち回り、成長してゆきます。

     

    後々のブログで紹介しますが、まさに、あなた自身をファイナル・ガールとして、ゲーム内に登場させる仕掛けもあるんですよ。お楽しみに!

     (このブログの映画に関する考察はCMON JAPAN独自のもので、英語版出版元であるVan Ryder Gamesの公式発表ではございません。)

    "What's your favorite scary movie?" – Ghostface, Scream
    「あなたの好きなホラー映画は、何?」—ゴーストフェイス『スクリーム』より

    ファイナル・ガール シーズン1

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